■住宅ローン審査の不安①■勤続が短い、転職後間もない・・・

住宅ローンの審査が不安だ!という方必見!!

住宅ローンの審査では、会社員の場合は勤続年数、自営業・事業者の場合は営業年数が審査の対象になります。もちろん長い方が良いのですが、短い場合はどれくらいの期間があれば、審査が通るのか?

転職・就職して間もない場合は不安ですよね!

ここでは金融機関の考え方や私の実務経験から、一応の判断基準を示します!


目次

1、銀行(金融機関)の基準

2、例外は?

3、同じ勤続でも評価がちがう?

4、まとめ

 


1、銀行(金融機関)の基準

まずは、勤続年数に関するの金融機関の基準を理解しましょう!

会社員(給与所得者)の場合・・・1年以上

自営業者・事業者の場合・・・3年以上

以前は給与所得者も3年以上とされていましたが、最近では1年から審査をしてくれる金融機関が多数あります。都市銀行の中には、半年から審査の対象となることもあります。

一方、自営業者さんや会社経営者などは確定申告書3期分、または会社の決算書の3期分の決算書を確認し、収入の安定性を審査しますので、1年くらいでは事業の安定性が把握できないため、審査の対象としてくれない場合が多いのです。

2、例外は?

勤続年数の基準はあるのですが、例外もあります(ました)。

例1)勤続半年どころか、0日で審査通過したケース

公務員さんの場合なのですが、金融機関から見ると公務員さんは民間企業よりも雇用の安定性が高いので融資の対象として非常に評価が高くなります。こういった場合で実際にあったのが、市町村の公務員さんが都道府県の公務員さんになるというケース。 審査の段階では市の公務員でしたが、ローン実行の時点では県の公務員(職員)になることが決まっているという場合でした。

勤務先や転職先によってはこのような場合もあります。

例2)民間企業→公務員

民間のバス会社に勤務している方が、大阪市のバスの運転手として勤務し、年収も大幅に上がったケース。この時は勤続は1か月に満たない状態でしたが同業種の転職でなおかつ公務員になり、収入が上がるというプラス要因があったからです。

例3)士業(弁護士・税理士・医師)での転職・就職

公務員に次いで、金融機関から評価の高い業種が国家資格を持ってお仕事をしている士業の方々です。勤続年数が短くても保有資格があり需要の高い業種には融資が付く場合が多いのです。 実際に勤続半年くらいの医師・看護師の方に融資が付くケースはたくさん経験してきましたし、開業した弁護士さんで、決算を1期しか迎えていない方(2期目の決算は迎えたが、決算書はがまだ完成していない状態)にも融資がついた場合もあります。

例4)その他

転職理由として前向きな転職で雇用条件が良くなっている場合、上場企業に転職した場合で、融資持込金融機関と取引が盛んな企業に入社した場合などは勤続年数が短くても通りやすいです。

3、同じ勤続でも評価が違う?

金融機関の審査は、1つの案件に対し多項目の評価を総合的に審査し判断するため、単純に年収や勤続年数で融資の可否が決まるわけではありません。

勤続年数の場合は、申込人の年齢によって評価が違います。なぜなら、20代の勤続3年と、50代の勤続3年では意味合いが違ってきます。20代の場合は3年でも問題はないのですが、40代・50代で勤続3年となると

①将来の退職金は?

②定年後の返済計画は?

③前職の退職理由は?

④今までの職歴は?

など、金融機関からすると確認すべき事項が多岐にわたります。その状況によっては勤続は既定の1年または3年以上ですが、融資の審査は否決になる場合があります。

4、まとめ

このように、勤続年数には金融機関の基準がありますが、総合的に判断しているのが現実です。ですから、勤続が短いから審査に通らない、また勤続が長いから安心ということではありません。もちろん長い方が良いのですが。

勤続年数などで不安がある方はぜひ、不動産会社に相談しましょう。なぜなら住宅の斡旋をしている不動産業者は、住宅ローンの取り扱いに慣れており、たくさんの金融機関のローン担当者と案件の相談をしていますので、銀行の窓口に出向くよりも頼りになる場合があります。

また、心配な要素がありお家探しがなかなか進められない状態は時間がもったいないですし、相談して万一現時点で融資が難しいという判断になっても、近い将来どのような状態であれば融資がつくか、という目安が分かります。

それによって、人生の設計も変わってくるかと思いますのでまずは相談してください。実務を多数こなしている不動産会社の営業マンに相談するのが良いと思います。

銀行の窓口、ファイナンシャルプランナー(私もそうですが・・・)よりも実務家の不動産屋さんが現実的な話ができ(るはず)、不明点はすぐに金融機関の融資担当に確認してくれます。

もちろん匿名で聞いてくれますよ。

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